第三章 異国の旅人達 第三章 異国の旅人達② 第三章 異国の旅人達② ひとつ大きな問題があった。クアラルンプールを出発し、マレーシア北部のペナン島にある世界遺産の町ジョージ・タウンに滞在している僕は頭を悩ませていた。タイで起こったクーデターについて、である。つい先日タイの軍が政府に... 2024.02.01 第三章 異国の旅人達
第三章 異国の旅人達 第三章 異国の旅人達① 第三章 異国の旅人達① 祖父の葬儀が終わり、東南アジアの何処かへと飛ぶことにした。当初はシンガポールに行く予定だったが、山梨から近い成田国際空港から飛行機を探した所かなり高額だった。そこで愛知の中部国際空港からクアラルンプール国際空港へ... 2024.01.26 第三章 異国の旅人達
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤⑥ 第二章 旅烏の葛藤⑥ 部屋のベランダから朝日が差し込む。日が昇ると遊びに来るキジトラ柄の野良猫がいた。窓をあけるとゴロゴロと喉を鳴らして寝転ぶ姿がとてもかわいらしく、たまには撫でたりしながら良好な関係を築けていた。語学学校の朝は毎日早い... 2024.01.21 第二章 旅烏の葛藤
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤⑤ 第二章 旅烏の葛藤⑤ 頭が茹で上がるような暑さのフィリピンにやってきて早くも2週間が経った。それでもまだこの暑さにはなれず、日に何度も暑い暑いと口にしてしまう。日差しが強く、直射日光の下を歩けばジリジリと肌が焼ける。せめてもの救いになれ... 2024.01.17 第二章 旅烏の葛藤
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤④ 第二章 旅烏の葛藤④ 「じゃ、首にタオル巻きますよ。」 「はい。お願いします。」 「どのくらい切ってないんですか?」 「1ヶ月前にフィリピンの床屋に行ってから切ってないんです。」 カットクロスの隙間から細かい毛が入らないように首にタ... 2024.01.13 第二章 旅烏の葛藤
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤③ 第二章 旅烏の葛藤③ E&Gに入学してすでに1週間が経つ。ダバオの学校はマニラの学校とくらべて静かで落ち着いていて、日本人が少ないと聞いていたが、E&Gには常時20名ほどの日本人が滞在しているようだった。せっかく海外に行くのだし、日本人... 2024.01.11 第二章 旅烏の葛藤
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤② 第二章 旅烏の葛藤② フィリピンの首都マニラのニノイ・アキノ国際空港に着いた僕は、いきなりカルチャーショックにやられていた。早朝4時にソウルのキューちゃんの自宅を出たものでずいぶん寝不足だったが、空港を出たら身を纏う熱くてモワモワ... 2024.01.09 第二章 旅烏の葛藤
第二章 旅烏の葛藤 第二章 旅烏の葛藤① 第二章 旅烏の葛藤① 午後4時、韓国・ソウルの仁川国際空港に到着した。韓国へ降り立ったのは人生で3度目である。以前来た時は明洞でサムギョプサルを食べたり、東大門市場へ行ったりとずいぶんベタな旅をしたものだが、今回は特に観光をするつも... 2024.01.08 第二章 旅烏の葛藤
第一章 生きてる実感 第一章 生きてる実感⑥ 第一章 生きてる実感⑥ 薄磯海岸で、破壊された防波堤の上に立ってみた。眼の前には穏やかな海が広がる。静かな波の音、暖かい日差し、本来ならそれは美しいものとして認識するはずなのだが、こんなに穏やかな海がある日急に脅威に変わり襲い来るるのか... 2024.01.07 第一章 生きてる実感
第一章 生きてる実感 第一章 生きてる実感⑤ 第一章 生きてる実感⑤ 「これさっさと運んで!三階ね!」 階段で三階まで重たい荷物を運ぶのはかなり大変だった。日当6500円、交通費は無し。その日の現場は二俣新町駅という聞いたこともない駅で、住んでいる下北沢からは1時間以上かかる場所だ... 2024.01.06 第一章 生きてる実感